”竜巻”なんだか凄いタイトルで、まるで今日この地で竜巻が起こった様にもとれるかも知れないが、もちろんそんなことはない。この北海道の地での再会をもう去年以上も前から約束していた竜巻くんからとった題名であり、詳しくは後で説明しようと思う。
そんな今朝もやっぱり再会した都丸さんと楽しく過ごす。この北海道、旅人が多いだけに人と知り合うことが多く、さらに今まで知り合ってきた方との再会も多く、今日もこうしてわざわざ自分のルートから外れ来てくれた都丸さん、こうして思われていることがほんと嬉しく、そして人にそこまで何かを感じてもらえたこともまた嬉しい。さらには自分もそんな方々からいろんな事を教えてもらっている。そんな一人”都丸”さんと朝五時より、また時には地元の方も交えて楽しい時間を過ごし、今日は7時半の出発。今日中に倶知安まで行きたくていつもよりも早いこの時間なのだが、ただ、日記を犠牲にしやり終えることない今日の出発でもあった。
都丸さんは苫小牧、私は伊達市方面、まったく正反対の方向だが、しかし、この室蘭の町、突き出た小さな半島の先にあるために、その付け根までの数キロを共に進むことになる。いつも一人黙々と漕ぐ自転車だけにこうした併走が新鮮であり、楽しくて仕方がないのだが、しかし、そんな時間はあっという間で、別れのときはすぐにやってきた。固い握手を交わし、そして次の再会を約束し、またそれぞれの道へと歩みだす。こうして一人へと戻ったとき、やはり空しさ寂しさが襲い、そして自分は何をしているんだろとさえ思ってしまう。そんな気持ちを押し殺す為に前に向って自転車をただ漕ぎ進むしかない。室蘭のシンボル的な白鳥大橋を見上げながら伊達市を目指し黙々と漕ぎ進めていった。
生きる地球の鼓動を感じるこの山々を越え駆け下りれば、そこは太陽の光いっぱいに浴び輝く洞爺湖である。そしてその湖畔沿いに進めば巨大な温泉ホテル立ち並ぶ洞爺湖温泉街へと入る。わずか数年前にこの温泉街脇で噴火を起こし大災害を起こした町とは思えないほど今はまた活気で溢れ、とても大災害起こった町には思えないほどであり、その姿に人間の力強さを感じながら走って行ったのだが、しかし、今も一部では荒れ果てた地区もあり、実際に起こったいう事実をしみじみ感じることにもなった。そんな有珠山の噴火の歴史、さらには実態を触れ知りたく思い向った先は有珠火山科学館。今日の観光で一番気になるところであり、興味深々であったのだが、しかし、意外な料金の高さに受付で入館を迷いウロウロ・・・ 今日もこうして怪しい人物になってしまったが、でも今回は結局、時間的にもあまり余裕もなかったこともあり、入館を断念し先を急ぐことにした。
昨日の雨が空気を洗い流してくれたのだろう。空気は澄み、そして久しぶりに覗く青空が眩しく、さらにはそれを写し出す洞爺湖の湖面は青すぎるほど青く、そんな湖に惹かれ見惚れていると、あるライダー河村さんが声を掛けてきてくれた。世界各国も周っているほどの旅好きの方で、会った早々、アジアのよさについて語ってくれた。そして最後には「是非!アジアへ」と力強く勧められ、私も興味あるだけにさらに行ってやろうと言う気持ちも高ぶるが、しかし、その前にもやりたいことはいっぱい!夢がどんどん膨らむ中、河村さんと別れ、さらに湖畔沿いを気持ちよく抜けて行った。
湖畔沿いはほとんどアップダウンもなく、それに加えて景色もいいためにまさに快適サイクリング気分なのだが、しかし、いつまでもそれが続くわけはない。この洞爺湖、カルデラ湖だけに四方は山で囲まれ、その山々を越えない限り先へと進めない。今日の目指す倶知安へと向う為に選んだその峠は洞爺村より上る道道65号。ここが予想以上にきつく、さらにこの後、国道230号へと移っても変わらずアップダウンは続き、体力もどんどん奪われ、苦労させられるが、しかし、ある峠を上り終えたとき目の前に現れた巨大な富士に驚かされ、その山容に疲れさえ忘れさせられるほどの山容を見せてくれていた。それは見事なまで富士山にそっくりな山、”羊蹄山”。残念ながら山頂付近こそ雲で隠れ初めてしまっていたが、しかしそれでもその雄大さは充分に伝わるほど魅力ある山で、常に見上げ魅せられながら、その麓を回るように走り抜けるとそこは倶知安市街、そしてそこで待っているいてくれていたのは竜巻くんであった。
★今日のお食事♪
・朝食 :
ごはん・味噌汁・ホッケフライ・ハム
・昼食 : パン×4・コンビニ弁当
・夕食 :
ごはん・焼さかな・焼肉