オホーツク沿岸をどんどん網走方面へ向けて南下していくのだが、この時期のこの道、南風が吹き荒れることが普通だそうで、そのため、チャリダーにとっては辛い辛い道になる。そして私自身もいろんなチャリダーからその辛さを何度も聞き、そして私も今日、その噂の向かい風に立ち向かっていくことになった。だが、昨夜から風は全くなく、また今朝になっても微風が吹き始めた程度で、それほど気にすることなく漕ぎ始めることができ、これはラッキーの日かな?など思いながら軽快に進んで行き、苦もなく最初の町、猿払村へと入った。
この猿払には道の駅があり、そこにはちょっと興味引く資料館などもあり迷うことなく立寄った。”酪農資料館”、”日露友好記念館”などがそれにあたり、共に薄暗く、また室内はかび臭ささえ匂うパッとしない資料館ではあるが、ともに無料で管理人が常駐していないから仕方ないかもしれない。ちなみに友好記念館では”インディギルカ号遭難事件”について述べられていた。
1時間ほどこの道の駅を見て周っただろうか、その間に風は増し始め、やや苦痛を感じるほど吹き始めてきていた。それでも、まだ充分漕ぎ進めるほどで、まだまだ元気に南へと漕ぎ出した。この辺り、見渡す限り牧場地が続いている。なんなんだこれは・・・ そう唖然とするほど広大で、放牧されている牛の数も千を越えるところもあるそうだが、それほど大きなところは見ると大概は公営であった。そんな巨大な牧場、または、いかにも個人経営というところも含めて、この先、牧場の銀座?とも思ってしまうほど牧場が続き、最初こそ、その広大な敷地に目を奪われもしたが、そのあまりに変わらぬ景色に最後はウンザリしてくるほどであった。それに加えて増してきた風がさらに苦しめ。ただ、徐々に広がり始めた青空にそんな苦痛は洗われ、気分はいつも清々しかった。
道中見つけたトイレ兼休憩施設で電源も拝借できたことからここで休憩も兼ねてHPの更新作業。すぐに終わるだろうと始めた更新だが、意外に時間が掛かってしまい、1時間半ほどここでPCと向き合っていた為に、この先の浜頓別町市街に入ったのは14時近くになってしまった。その間、店どころか、牧場以外に民家もなにもなく空腹を堪えての市街入りで、そこでようやくコンビニ(セイコー^マート)を見つけてホッと一息。でも、それも束の間、この先の枝幸町まではさらに風が増してもう強風と言っていいほどの風が襲い掛かり、ただ、だだっ広い草原と、そして左手にはオホーツクの青い海が広がる何もない広大な大地だけにこの強風も納得の風かもしれない。それを物語るが如く、すぐ脇には数基の風力発電は力強くまわっていた。
無風なら20kmは普通に漕いで出るはずなのに、この向かい風で10kmちょっと・・・ 約半分だ。そのため、時間は倍。今日欲張って雄武町辺りまで行っちゃおうかな?などと途中までは思っていたが、とても、そんな余裕はなくなってしまった。それどころか予定していた道の駅・岡島までもやっとではないか、いや、ギリギリかという強風で苦しめられたが、神威岬のトンネル、そう山を越えた辺りから風がグッと収まり、向かい風こそ変わらないが、それでもある程度は軽快に走っていけるようになり、まだまだ遠いなと思っていた今日の目的地も、距離こそ変わらないのに、もうすぐ近くだと思いな直すほど風の影響は大きかった。ただ、先ほどにも書いたように気分だけはこの青空のお蔭かいつも晴々としていた。
★今日のお食事♪
・朝食 : ごはん・レトルト丼
・昼食 : コンビニ弁当・パン
・夕食 :
ごはん・サラダ・炒め物(あり&ゆっこの手作り料理)