どんよりした雲で迎えてくれた今朝、そんな雲に誘われてか朝はダラダラ2度寝、3度寝・・・ 起きたのは7時半頃で、その時にはすでにキャンプ場は朝の慌ただしさを終えてまた静けさを取り戻していた。どうやらほとんどの人達が朝一のバスでストコン岬へ、昨日、自分が歩んだ道へと出発していったようだ。そんな静かな朝、のんびりと昨日の日記から初め、そして洗濯と昨日とは一変、時間に追われることのない久しぶりののんびりした時間が流れていった。ただ、洗濯にはちょっと苦戦、洗濯機の調子が悪く、それに悪戦苦闘、もちろん管理人さんも交えて四苦八苦するが結局直らずに、それでも半手動洗濯で何とか終えて、そして一段落ついた時にはすでに12時をまわっていた。
昼食、外食をするのも高いので、そのままキャンプ場で自炊した。そして13時を過ぎてようやく今日の行動開始。向った先はこの礼文島南部の観光だ。島を横断する峠を一気に自転車で駆け上り、そして桃岩展望台へと登りつめた。さすが島を横断する峠だけに前も後ろも海であり、共に小さな集落をそこより望むことが出来た。ただ、空も海も青さを失い灰色に覆われ、とても気分を和ませ楽しませてくれるような展望は残念ながらそこにはなかった。それでも、目の前にドカンと言わんばかりに座る桃岩には驚かされ、これがさらに青い海の元に聳えていたならもっと雄大に見えただろう。そう思うと悔しくてたまらなくなってくるが、こればかりは仕方なく、涙を飲んでその桃岩方面の海へと駆け下りていった。
見上げる桃岩もこれまた巨大であり、また「あぁ、あぁ!」と納得する、いわゆる岩が名の通り桃に見えるところもあった。そんな桃岩を通り過ぎるとその先には旅人の中では有名な”YH桃岩荘”がある。なんでもオーナーの方針だろうか、かなり変わった宿で夜はみんなで踊り続けるのだという。ただ残念なことは崖崩れにより危険な為、今年は休業しているそうだ。その桃岩、YHを眺めるこの桃岩・猫岩展望台からは他にも猫岩を望むことが出来る。これもいかにもと言った感じで、猫が猫らしく背を丸めてそして耳をピンと立てている、そんな様子が説明することなく窺える岩であった。
北へと見渡せば、これまた荒々しい断崖下に小さな漁村、70軒あまりが立ち並ぶ元地の集落が見えた。海岸線をその町へと進んでいくと、すぐ真下の海には気味が悪いほど無数の小舟がやや横へ傾きながら浮んでいた。よく見ると船主がグッと迫り出して海中を覗いていくからであった。ウニ取りだろうか、そのあまりの数に驚き、また以外に海岸から近いことにもまた驚かせられながら、先へと進んでいくと、最後、小さなお土産街を抜けてどん詰まりとなる。ここがもうひとつの観光名所”地蔵岩”だ。ただ、ここも遊歩道上の崖の崩落が激しいようで近くまで行くことが出来なかった。残念だが、遠くより眺めることしかできないが、充分その高さ50mあまりある巨石の迫力がここまで伝わってきた。
★今日のお食事♪
・朝食 : パン
・昼食 : ごはん・レトルト丼・パン
・夕食 :
ごはん・炭焼きホッケ