車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2003年 8月17日 (日) - 406日目

天気 :

体調 : 良好

宿泊地 : 緑ヶ丘公園キャンプ場

本日の移動 : 礼文町南部観光

走行距離 : 37.1km

累計距離 : 17,733km
本日の出費

食費 : 1408円

観光費 : 0円

宿泊費 : 500円

雑費 : 0円

費用詳細 : 宿泊費:緑ヶ丘公園キャンプ場

現在地 : 北海道礼文町  ( 全走行図 )

礼文の夜

 どんよりした雲で迎えてくれた今朝、そんな雲に誘われてか朝はダラダラ2度寝、3度寝・・・ 起きたのは7時半頃で、その時にはすでにキャンプ場は朝の慌ただしさを終えてまた静けさを取り戻していた。どうやらほとんどの人達が朝一のバスでストコン岬へ、昨日、自分が歩んだ道へと出発していったようだ。そんな静かな朝、のんびりと昨日の日記から初め、そして洗濯と昨日とは一変、時間に追われることのない久しぶりののんびりした時間が流れていった。ただ、洗濯にはちょっと苦戦、洗濯機の調子が悪く、それに悪戦苦闘、もちろん管理人さんも交えて四苦八苦するが結局直らずに、それでも半手動洗濯で何とか終えて、そして一段落ついた時にはすでに12時をまわっていた。

 昼食、外食をするのも高いので、そのままキャンプ場で自炊した。そして13時を過ぎてようやく今日の行動開始。向った先はこの礼文島南部の観光だ。島を横断する峠を一気に自転車で駆け上り、そして桃岩展望台へと登りつめた。さすが島を横断する峠だけに前も後ろも海であり、共に小さな集落をそこより望むことが出来た。ただ、空も海も青さを失い灰色に覆われ、とても気分を和ませ楽しませてくれるような展望は残念ながらそこにはなかった。それでも、目の前にドカンと言わんばかりに座る桃岩には驚かされ、これがさらに青い海の元に聳えていたならもっと雄大に見えただろう。そう思うと悔しくてたまらなくなってくるが、こればかりは仕方なく、涙を飲んでその桃岩方面の海へと駆け下りていった。

元地へと峠を越えていく
桃岩展望台到着♪
猫岩方面の断崖

 見上げる桃岩もこれまた巨大であり、また「あぁ、あぁ!」と納得する、いわゆる岩が名の通り桃に見えるところもあった。そんな桃岩を通り過ぎるとその先には旅人の中では有名な”YH桃岩荘”がある。なんでもオーナーの方針だろうか、かなり変わった宿で夜はみんなで踊り続けるのだという。ただ残念なことは崖崩れにより危険な為、今年は休業しているそうだ。その桃岩、YHを眺めるこの桃岩・猫岩展望台からは他にも猫岩を望むことが出来る。これもいかにもと言った感じで、猫が猫らしく背を丸めてそして耳をピンと立てている、そんな様子が説明することなく窺える岩であった。

 北へと見渡せば、これまた荒々しい断崖下に小さな漁村、70軒あまりが立ち並ぶ元地の集落が見えた。海岸線をその町へと進んでいくと、すぐ真下の海には気味が悪いほど無数の小舟がやや横へ傾きながら浮んでいた。よく見ると船主がグッと迫り出して海中を覗いていくからであった。ウニ取りだろうか、そのあまりの数に驚き、また以外に海岸から近いことにもまた驚かせられながら、先へと進んでいくと、最後、小さなお土産街を抜けてどん詰まりとなる。ここがもうひとつの観光名所”地蔵岩”だ。ただ、ここも遊歩道上の崖の崩落が激しいようで近くまで行くことが出来なかった。残念だが、遠くより眺めることしかできないが、充分その高さ50mあまりある巨石の迫力がここまで伝わってきた。

巨大な桃岩
噂のYH・桃岩荘
元地の町並み
桃岩を見上げる
ウニ取りだろうか・・・
地蔵岩
南端・カランナイ岬
 このあと、また来た道を引き返し、ひと汗流して峠を越える。そして今度は東海岸をひたすら突き当りまで南下し、カランナイ岬というところに辿り着いた。ただ、ここに何かあるわけでもなく岬という看板すらないない静かなところであった。ただ訪れる人はチラホラ見られ、海岸の岩上に座り、ほとんど波音も立たない静かな海を眺めていた。私もしばらく島南端の海を眺め、今日は顔すら出さない利尻富士の風貌をその灰色の空に思い浮べながめていた。

 こうして今日の観光を負終え、後はフェリー乗り場のお土産街、スーパーなどに立寄りながら帰路についた。キャンプ場へと戻ると、愛想のいいキャンプ場の管理人さんが今朝同様に困った顔をしていた。やはり洗濯機が直らないようだ。徒歩で今日も観光に行っただいちゃんがすでに頭を抱え、その洗濯機と格闘していた。直らないものかと自分も含め、さらに浅野さんも交えて見てみるが、やはり機械的なもので自分たち素人にはどうにもならない。結局、なにも管理人さんの力になることはできなかったが、心からお礼を言ってくれたのが嬉しく、その気持ちから生まれる気持ちいい笑顔が今も忘れられない。
礼文の夜
 気付けばもう17時過ぎ、実は今晩、このキャンプ場の方に誘われ私たち3人、夕食を共にすることになった。なんと地元の方々からホッケをたくさんいただいたという。それを炭火で焼く。聞いただけでもよだれが出てくるほど美味しそうで、またお酒、さらには会話もいかにも弾みそうなそんな場になりそうで期待も膨らむが、しかし、日記が・・・ 食事が始まる前にとと思い、ひとり黙々と1時間ほど更新作業に徹し、そして形だけでも作って、そして後はそんな日記と言うものを忘れ、あぶらのたんまりのったホッケをツマミにしながらお酒を頂く。これがまた旨いこと旨いこと!見た目以上のお味で、舌を唸らせるばかりであった。もちろんそんな料理が進むのと同じく、会話も自然と進み盛り上がる。時間を忘れる勢いで楽しみ、そして就寝は22時半頃となった。ありがとうございました。

 ★今日のお食事♪
 ・朝食 : パン
 ・昼食 : ごはん・レトルト丼・パン
 ・夕食 : ごはん・炭焼きホッケ




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