ここは日本で唯一だろうと思われる砂浜を走れる道である。そんなの四駆ならどこでも走れると思われるかもしれないが、でも、ここは大型バスでも、さらにはバイク、自転車までもが走れる不思議な道路である。砂のきめ細かさに訳があるそうだが、実際のところ、どうして埋まらないのかよく分からず不思議で仕方がなかった。ただ、不思議な感じで、それが面白くて堪らなかった。ひたすら8kmのロング走行♪すれ違う車は、大型バスやスポーツカー、そして走る路面は海際の砂浜である。これが面白くないわけがない。真っ青な空の下、気持ちよく漕ぎ進んだ。
ドライブウェイが終わってからも自転車道の方はまだまだ続いた。先ほどの自動車道併走路とは違い防風林を走る、自然の中の楽走路♪この道は”能登金剛”と呼ばれる能登の荒々しい海岸線へと入るまで続いた。そんな海岸線に入ってまず出迎えてくれたのが、旧福浦灯台であった。まるで長崎や平戸の町を思い出す、断崖絶壁の港町に建つ灯台で、家々がひしめき合い、それを縫うように細い道や歩道が作られていた。まさに港町といった風で、それらの家々は不思議と全て黒瓦で作られていた。どうやら能登全域このような瓦らしい。余談だが、山陰地方ではほとんどの家が赤瓦であった。
ここから先、景勝地が続く。ただ、どれも以前、社会人の時に車で観光してあるところばかりなので改めて驚いたり魅せられたりすることはなく、逆に前に初めて見た時の印象が強く残っていて、改めて今回みると、ちょっとガッカリする部分のほうが大きかった。でも、そんな景勝地を見ながら自転車で進むという気持ちよさが今回の旅にはあり、アップダウンがきつくなり始めてはいたが、気持ちよく走ることができた。
また国道の主道路へと出て、次に迎えてくれたのが、ギネス公認”世界一長いベンチ”!果たしなく続くベンチに驚き、また所々にテーブルなど設けられている指向にも面白みがあった。そんなベンチでさっそくごろり♪ほんとはこのまま贅沢に昼寝と行きたかったが、実は空腹のためにそんな気分にはとてもなれなかった。道中にいくつか定食屋はあったものの、さすが観光地だけに手が出ずに、かといってコンビニやスーパーなどもない田舎道。空腹に耐えながらすでに14時をまわろうとしていた。だが、このすぐ先には久しぶりの大型スーパーが待ち構えていてくれていた。迷いもなく飛び込んで、そして嬉しいことに半額パンゲット♪そしてミニ丼も加えてようやく昼食にありつけたあとは、今度こそほんとに昼寝。世界一長いベンチでは寝れなかったが、でも至福の時を過ごした。
1時間弱、お昼ねタイムを過ごして再出発!趣きある富来の港町、そして棚田を眺めながら次に向ったのは、先ほどと同じく景勝地、”義経の船隠し”・”ヤセの絶壁”、これらも以前に観光したことがあるのでそれほど驚かされることもなく、思ったよりも早く観光を終えた。そのため、もっと遅くなるだろうと思っていた今日の寝床候補、道の駅・赤神には16時半には到着した。こんなことなら昼寝することなく進めばよかった、そしたら輪島まで行け、朝一が思う存分に見れたのだが・・・ ちょっと後悔しながらも、でも、その道の駅をみてあまりの好条件さに「やっぱりここでよかったかな!」そう思いなおすほど快適空間であった。
24時間開放の休憩室があり、さらには電源まで!そして場所は車通りも少なく、静かな道の駅♪こんないいところは他には少ない。さっそく贅沢にも横になって読書からスタート♪こうしたのんびりした時間がほんと幸せだ。そして、さらに嬉しいことに電源脇にはテーブル状となっている台があり、まるでビジネスホテル並みの待遇で、読書のあとは快適にHP更新作業を進めた。いつものように身体も痛くなることもない。また集中力が持続し、いつもよりも快適に日記に日記が進んだ。そんなもうすぐ終わるかな、という、21時頃だっただろうか、地元のご家族が散歩ついでだろうか、この道の駅で声をかけてくれた。旅の話をすると、なんだかこちらが驚くほどに、ビックリして、そして話はどんどん盛り上がっていった。さらには「どきっ!」っとするほどの可愛い娘さんも交えて、そして嬉しいことに差し入れにと茶菓子と、なんとケーキまで♪!ほんと、ありがとうございました。こうして今日も寂しくない楽しい夜を過ごして23時ごろに就寝した。
★今日のお食事♪
・朝食 : おにぎり・サラダ
・昼食 : ミニカツ丼・菓子パン
・夕食 : 具無しラーメン・菓子パン