こんな恵まれて幸せでいいのだろうか・・・ この島根県ではほんと出会いに恵まれ、まだ野宿をしていないという幸せな日々が続いている。今日はあてもなく野宿だろうと思っていたのだが・・・
昨夜は温かく気持ちいい布団のおかげで、また家の中という安心感から爆睡!そして、すっきり気持ちいい朝を迎えた。でも、6時半起床後はやっぱりHP更新からという慌ただしい朝を向え、そして朝からビックリするほど豪華な朝食を頂いて、そして9時、今日は久しぶりの快晴の下、気持ちよく山根さんと共に出発!今日の出雲大社観光を一緒に同行してくれることになったのだ♪2人のんびりと神社へと向う数キロの距離は、嬉しさからか、ほんとあっという間に到着することができた。
大きな白い鳥居を越えると両サイドは松が並び、参拝という雰囲気が増してくる。この感じが好きで、参道を進むごとに心が和むような気がする。もうひとつ鳥居を越えるとそこから境内となる。自転車を置いて、のんびり松林の中を山根さんと歩き進む。こうして表参道をのんびり歩きながら進むというのは、ほんと楽しく心洗われる。そして最後の毛利氏が奉納したという銅製の鳥居をくぐると、いよいよ本殿だ。
懐かしい出雲大社のこの神聖な雰囲気。実は以前ここには車で来たことがあったのだが、そのときはただ普通の観光で参拝して、その雰囲気を楽しんだだけであったが、今回はそのときと気持ちが全然違う。その出雲を少しでも知りたい!歴史を感じたい!そんな思いでこの大社へと踏み入れた。神話の里、まさにそんな不思議な雰囲気が心まで伝わってくる感じで、境内を歩いているだけでワクワクドキドキしてきた。
まずは参拝。旅の安全と成功を祈り、それからのんびりと山根さんと境内を散策した。ちなみにこの本殿は国宝、1744年造営された高さ24mの巨大な建物なのだが、さらに時代をさかのぼり、平安時代では高さ50mの東大寺を上回る日本一の建築物だったという。近年、その遺跡も発掘され、境内にはその高さ50mを支える支柱の模型も展示されていた。
またここには日本一の注連縄(しめなわ)がある。その注連縄へとコインを投げて刺さればいいことがあるという。そんなことからさっそく挑戦!するとなんと一発で成功♪この先、いいことありそうだ!この後は宝物殿へと見学。ここには国宝級の歴史を感じさせてくれる宝物の数々が並べられ、とくに後醍醐天皇にまつわる奉納品が多くその歴史に驚かされ見せられた。
神話で詰まった出雲大社を後にして、今度は気分一変、ワイナリーで楽しい試飲会♪ここではなんと10種類のワインと、そして数々の佃煮、お菓子などなどのお土産品の試食ができる。ここぞとばかりに試飲、試食を命一杯に食べて呑む!なにも買わないで呑むのは申し訳ないが、出世払いということで勘弁してもらい、ほんとお腹一杯食べ、そして顔を真っ赤にしてほろ酔い気分の中、ワイナリー工場見学をして後にした。
ここで一緒にまわってくれた山根さんとお別れ。おかげで楽しい観光になりました。ありがとうございました!♪ さあ、今度は遺跡・風土記の丘を目指して約40kmほどの道のりを漕ぎはじめた。天気も久しぶりに良く、気持ちよく鼻歌を歌いながら進む。途中でチューリップ祭りが行われているということで探しながら向ったのだが、いつの間にか過ぎてしまうほど気持ちよく漕ぎ進んでしまい、戻るかとも思ったが、気分的にこのまま気持ちよく進みたくなり、先には広い広い宍道湖を眺めながら気持ちよく進んで行った。
もうすぐ風土の丘っというところで、「日本一周しているんですか?」っと、バイクを止めて声をかけてくれた方がいた。名前は狩野さん、なんと嬉しいことに今夜自宅へと招いてくれた。こうして嬉しい出会いは今日も続いていた。このあと、お世話になることをお願いして、夕方まで風土記の丘観光へと出かけた。
風土記の丘には周辺遺跡の総合博物館となっていて、そこで数々の太古の不思議やロマンを見学し、そして実際に古墳も見学。中までは残念ながら入れなかったが、入り口より様子を窺うことができた。このあと、夕刻まで時間があったので久しぶりに趣味の時間にすることにした。読書にしようか、絵画にしようか迷ったが、昼間のこうした天気の良いときどしか、なかなかできない絵を描いて見ようときめ、さっそくどこを描こうか公園内を散策するが、描きたい物が見つからず延々と散策・・・ 最後は諦めて読書にしようかとも思ったが、もう絵を描く、満々だったためにどうしようかスケッチブックを開くと書き途中の絵が目に入った。それは以前、五島列島で描いた教会の絵で、彩色が時間の関係でできなかったものであった。もう、色も何も覚えてないのだが、かすかな記憶とイメージだけで彩色してみようかなと筆をとった。最近感じてきたんだが、ただ写生してもそれでは写真と一緒なのでちょっとオリジナル制を入れて「夢のある色彩豊かな絵を描きたい」、そう思うようになってきた。その試みとして今回実物がないというのは丁度いいかなと思い筆を進めていったのだが、やっぱり明暗が実際の建物を前にしないと実感わきにくく、そしてちょっと派手な変な絵になってしまったが、それでもいい勉強になった絵でもあった。