寒い!夜、こうして日記を書いているが、ほんと寒さとの戦いである。そしてどうしてもこの日記の為に寒さに耐え、夜更かし気味になってしまい体調を崩してしまう。でも、この日記があるおかげで、自分自身のよいけじめになっていると思う。これがなければ、もっとだらけた遊びの旅になってしまっていたかもしれない。とくのこの文字を書くことが苦手な私にとってはよい旅の仕事になっていと思う。
今朝は6時半起床。真っ黒に染まった空と、降りしきる雨を見ながら気の重い朝となった。水がないために自炊も出来ず、持っていたチョコレートを朝食代わりに食べながら、昨夜も途中にしてしまった日記の続きを書く。8時ごろにようやく日記を終えて、出発準備の為に自転車のカバンに雨具を取り付ける。そんな作業中、この公園の係員がぞくぞくと出社してきた。そして優しく声を掛けてくれ、温泉情報などを教えてくれた。でも、節約と時間の両面で入れなかったのだが、それでも嬉しかった。
8時半ごろ出発したのだが、1kmも走ったところで水場と屋根つきのベンチを発見。そこで朝食タイムにすることにした。でも、もう面倒でご飯を炊くのは諦めて、やっぱり具なしラーメン。でもおかげで身体が温まった。静かなところだったので、雨宿りしながら休憩することに。雨がやんでくれことを祈りながら食事をとり、そしてメールを打ったりしながら時間を潰すが一向にあがる気配はない。しかたなく諦めちょうど10時に、また雨の中へと走り始めた。
雨に耐えながら数キロ走ると厳島神社に到着。さっそく昨日できなかった参拝へ。300円を払い懐かしい中へと入る。とくに何かあるわけでもないのだが、この神殿の雰囲気が好きである。そしてここには歴史がある。その歴史を味わいながら参拝をすます。そして、それからさらに300円を払いすぐ近くの歴史民族資料館へと入って見ることにした。ここは初めてでどんなところかワクワクしながら入館。その館内は庶民の様子から宮島の文化、そして歴史と幅広く、そして見応え十分の内容で思わず長居をしてしまった。とくに厳島合戦についても触れている点が嬉しかった。
帰路は町を散策しながら走る。途中の商店街では奮発してもみじ饅頭を購入。あんこ、クリーム、チョコと三つの味を購入して食べ比べてみたが、やっぱり元祖あんこが一番美味しい♪
自転車に戻ると、なにやら辺りが散らかっている。なんだろうと思ったら、なんと自分のゴミ袋ではないか!自転車に括り付けていたのを鹿が持っていって散らかしてしまっていたのだ。辺りにはたくさんの鹿がうようよ。ビニールを食べてしまってないか心配になりながら、鹿君大丈夫?ごめんね・・・ っと言いながら一人その雨の中に散乱したゴミを片付ける。ゴミの処理ちょっと注意不足でした。鹿に申し訳ない・・・
空は変わらず真っ暗、とても昼間とは思えないほどの暗さだった。そんな雨の中、フェリーに乗り込み宮島を後にした。また国道2号に戻り、岩国方面へと元気に走り初めたが、すぐにその元気は無くなってしまい、ただ不快な気分だけが残ってしまった。原因はこの雨、でも、この小雨の雨程度ならよいのだが、交通量の激しいこの2号線での大型トラック等が撒き散らす水しぶき・・・ これにはさすがに参ってしまった。前を向いて走れば水しぶきが全て顔にかかってしまうために、やむなくただ下だけを見て走る。前がろくに確認できないだけにやっぱり怖いが、でも前を向けない・・・ もう苦痛だけしかなかった。それに耐えながらしばらく走るとリアタイヤに異変が・・・ なんと空気がだいぶ抜けているではないか・・・ 雨の中、修理したくなかったので、とりあえず空気だけ補給して走るが、1kmも走ればもう抜けてしまう。仕方なく軒下(駐車場)を見つけて、そこを借りてパンク修理。雨は凌げるが、自転車が汚れているために、服や手は散々なほど汚れてしまった。
思わぬところで時間を食ってしまった。もうすでに14時。もうお腹もペコペコ。ちょうどマックを発見したので軽くそこで済ませることにした。この頃になると、ようやく雨はやんでくれた。でも、相変わらず水しぶきには悩まされ続けた。空はまだどんよりとしていた。
ここから米軍航空基地の迫力が凄いと言うことで近くまで行って見たが、この悪天候の為かなかなか飛んでこない・・・ 時間に余裕もなかったため、すぐに諦めてまた岩国市街へと戻る。そして路地をチョコチョコっと進み”白蛇観覧所”へといってみた。入館料(協力金)は100円と格安。中には天然記念物の白蛇が気持ち悪いほどウジャウジャ・・・ その生態についての説明は少なかったのは残念だが、変わりにビデオがあり、これは面白かった♪
さて、次に向かったのが錦帯橋。ここへ足を運ぶのは2度目となる。その橋は以前とは大きく様子を変えていた。5つからなるこの橋の内、2つが解体修理中であった。でも、その解体修理を間近で観察できると言うことを今回売りにしているらしいかったが、ちょうど私が行ったときはほぼ解体後でほとんど何も残っていない状態で寂しかった。そんな橋を越えて岩国城を見上げる城下町を散策。ここは初めてだ。自分が思っていた以上に家々が残り、そして白壁の建物も幾つか作られもしていた。とくに吉川資料館の建物は立派であった。そして最後に、ここで燕返しを会得したと言う佐々木小次郎の像を見ながら帰路へと向かった。
気付けばもう16時過ぎ、まだ今日の目的地(野宿先)までは数十キロも離れている。そのため、ちょっと焦りながらの出発であった。途中に野宿できそうなところがあればな・・・ っと思いながらも走るが、結局なかなか見つからず、すでに日は暮れようとしていた。ただ、嬉しかったのは何時の間にか青空が広がりだしていたことだ。そしてだんだんと空が赤く色付きだした。その美しさ嬉しさは言葉に言い表せないほどであった。そんな夕日を見ながらの走行であったが、でも道のほうはというと、それほど楽しいものではなかった。予想以上に長い長いに坂の中峠(欽明路)ようやく越えたと思ったら、歩道も何もない恐怖のトンネル・・・ それを越えてようやく楽な平坦な道へと変わってくれた。
ちなみに夕食はもうすっかり暗くなってしまったこともあり、また今夜の寝床に水場があるかどうか分からなかったので、もう途中のコンビニで済ませてしまうことにした。お腹も膨れて、そして最後に小さな大内峠を越えて、18時過ぎに無事に伊藤公記念公園に到着した。さっそく、ベンチに座ってHP更新作業へ。でも寒いこと・・・!あまりの辛さにテントを設営してその中へ。風は凌げるがでも寒いことには変わりなかった。今日も小さく丸くなってHPを書いていたのだが、今日も途中で力尽き、またまだ風邪気味ということもあって22時には就寝することにした。この日記の途中からまた翌朝に書いている。