車輪人の自転車日本一周・登山の旅 車輪人の自転車日本一周・登山の旅

2002年 8月27日 (火) - 51日目

天気 : 曇時々晴

体調 : 良好

宿泊地 : 冷池山荘

本日の移動 : 五竜山荘~五竜岳~鹿島槍岳~冷池山荘

走行距離 : 0.0km

累計距離 : 1,640km
本日の出費

食費 : 200円

観光費 : 0円

宿泊費 : 500円

雑費 : 0円

費用詳細 : 食費:山荘水代、宿泊:キャンプ場料金

現在地 : 白馬村  ( 全走行図 )

魔物が潜んでいた五竜岳

 昨夕降ってきた雨はHPを書き終えた頃には止んでくれた。テントはビッショリになってしまったが、中までの被害はなくてよかった。

 朝、4時50分起床。肌寒い朝だが、白馬岳の時のような寒さはない。テントがビッショリなために撤収に手間取る。残念ながら雲に覆われて楽しみにしていた朝日を見ることは出来なかった。

 6時25分、五竜岳に向けて出発!雲の流れは速く、霧に包まれたり晴れたりと、不安定な天気だ。山頂直下では岩場が続く。重い荷物を背負い、それらを必死でよじ登る。そして7時丁度に登頂♪最初、霧に包まれていたが、時折最高の展望を覗かせる。そんな展望が実に素晴らしい。ちょっと感動の景色だ。晴れたときには立山連峰がくっきりと顔を出した。

五竜岳山頂より立山連峰
五竜岳山頂より唐松岳
五竜岳山頂より鹿島槍岳

 30分ほど休憩して、いよいよ鹿島槍への縦走ルートに入る。やや危険な箇所が幾つかあるルートだ。とくに鹿島槍のキレッドは危険箇所として有名なようだ。そんなルートだが、中高年の方を中心に予想以上の方が足を踏み入れていた。70才過ぎのおじいちゃんもいた。

 五竜岳からの最初の下りは急で鎖場や岩場が続く。今回の登山は荷物が重いだけに体が振られやすい。またザックが痞えてしまったりもする。慎重にゆっくりと下って行った。

 そのあとも休む暇なく、岩場・鎖場のアップダウンが続く。常に緊張感を切らすことなく進んでいた。そんな、ある、岩場の下りのことである。とくに浮石でも小さな岩でもない、そんな岩に足をかけた。もちろん大丈夫だった。そして慎重に次の岩へ足をかけようとした瞬間・・・ 「バキッ!!」っとものすごい音が、なんと足をかけていた岩が裂けたのだ。岩と共に自分も転落。2回転してようやくとまった。一瞬、死を頭を過ぎったが、そんな痛みもなくすぐに立ち上がった。すると左足首に激痛が・・・ ズキズキしているが、次期に治まりなんとか歩けるほどに。しばらくすると、やや違和感はあるもののそれほど痛みも感じず歩くことが出来た。9時20分、口ノ沢のコル。10時15分、キレッド小屋とこんな状態でも順調に進んで行った。

五竜岳山頂
鹿島槍へ縦走中
五竜岳を振り返る
鹿島槍へ縦走中
五竜岳を振り返る

 だが、キレッド小屋あたりから痛みが増しだした。一歩進むことに激痛が走る。足をまっすぐ踏み上げて行けばそれほど痛くはないのだが、すこしでもねじれたりすると、涙が出てくるほどの激痛だ!そんな状態で難所のキレッドへ。確かに切れ落ちていて高度間があり危険な場所だが、しっかり鎖が固定されていてそれほど恐怖を感じることなく無事通過。ただ、足首の向きに気をつけながら登っていった。そうやって登っても痛みは走る。そして、11時50分、なんとか鹿島槍の北峰に登頂。だれもいない寂しい山頂だった。このときもほとんど霧で覆われていたのだが、一瞬、南峰が顔をだした。最高峰の南峰にはたくさんの人がいるのが見えた。

 少し下って南峰に向かうのだが、下りがとくに痛かった!どんなに注意して下っても、どうしてもたまに足が斜めになり激痛が走る。それでも、慎重に慎重に痛みを堪えながら進む。

 そして12時半に南峰である鹿島槍岳最高地点へ。数グループが山頂でのんびりと過ごしていた。私もここから1時間半ほど下った、山小屋にキャンプ予定なので時間に余裕がある。そのため、ここで足を休ませることにした。そのまま横になって昼寝・・・ 1時間ほど寝た。起きてみると、いつの間にか山頂には誰もいなくなっていた。一人寂しく手持ちで写真を撮って再出発。さて、足の具合はというと、まったく変わらず痛い!!痛みを堪えて歩き出す。それでも歩くに慣れてきたせいなのか、徐々に痛みが和らいできているように感じた。それでも、ちょっと間違えると激痛だ!

鹿島槍岳・北峰山頂
鹿島槍岳・北峰より
南峰を望む
鹿島槍岳・南峰山頂

 15時。なんとかキャンプ地の冷池小屋へ。ここは小屋からキャンプ場までは10分ほど離れている。ちょっと不便な場所だった。さらに前日同様に水が有料。食器もまともに洗えないし、顔も手も洗えない。さすがに2日連続だと苦痛だ。

 今日のキャンプ地利用者はどうやら2張りだけのようだ・・・ 寂しい。小屋の方では中高年者でいっぱいなのだが・・・ そのもう1張りのテントは同じ単独登山者で、いろいろお話した。昨日のキャンプ場では4張りほどのテントがあったが、どのテントもグループで話しづらかった。やっぱりお互い単独同士だと話しやすい。日が暮れるまで、いろいろ話し合った。そんな彼にシップを頂いた。ありがとうございました。

 今夜はそのシップを張って、はやく治ることを祈りながら就寝した。さて、明日の下山はなんとかなるにしても、今後の山行予定が大幅に狂うのが辛い・・・ 最悪、穂高・槍が登れなくなってしまうのか・・・




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