寝床が道路沿いの公園ということで、うるさいかなっと思ったが、夜は予想以上静かでよく眠れた。ちなみに東屋のベンチ泊だ。6時ごろ起床して出発した。
富士の須走口までいくには、まずは籠坂峠を越えなければならない。こちらからは大した登り坂もなくすぐ峠に差し掛かったのだが、くだりが長い。予想以上の長さに、帰りの登りのことを思い、気が重くなった。また、今から富士5合目まで登るのだから下った分すぐにまた登らなければならない・・・ スバルラインから登ればよかったかなとちょっと後悔しながら坂をくだっていった。
ほぼ下りきったところのコンビニで食料調達。さあ、いよいよ5合目までの登りだ!7時半ごろ、軽くなった自転車に期待しながら、登りに差し掛かった。1kmも進まない間にもうばててしまった。やはり筋肉が痛くてたまらない・・・ 疲労が残っている。それでも必死で漕ぐ。今日中に着けばいい。時間は十分あるのだ。そう自分に言い聞かせながらゆっくり登る。だが、体がすでについて行ける状態ではなかった。そのうち100m進んでは休憩して・・・ そんな登りを繰り返す。それで登ってもきつい登りとなると、10mも進まなくなってしまう・・・ 最後には歩こうと自転車を押したのだが、これも同じくらいつらい。結局、10mも進まないまま自転車に乗り漕ぐ。そんなことを繰り返しながら必死で漕いで登った。ただ、励みになったのが、多くのドライバーの方に応援してもらったことだ。死ぬほど辛いときに暖かい言葉をかけていただくとほんと嬉しい。そのときばかりは笑顔でお礼をいい、そして一時的にも力を取り戻すことができる。
途中、坂の中ごろだろうか。富士のグランドキャニオンの看板が目に入り、疲れていたのもあってちょっとそこへ寄り道してみた。15分ほど歩くのだが、これが心地よく感じた。グランドキャニオン自体は期待していたよりもすごいものではなかったが、息抜きにもなり、楽しい観光になった。
必死でなんども休憩しては登る。そしてようやく5合目手前まできた。さすが土曜日ともあって駐車場が満杯だ。5合目より1kmほど手前より路上駐車の嵐となった。そこでまた交通整理のおじさんと会話を交わし励まされ、力を貰い最後の坂を上りきりようやく富士、須走口5合目に到着することができた!時刻はすでに11時を過ぎていた。このあとは5合目でゆっくり休養しようと思う。
心配していたテント場所の確保も丁度良い車駐車不可な三角コナーを見つけてそこにテントを張らせてもらった。そのあとは、昼寝をしたり、山頂で手紙を出すために、その手紙を書いたりとのんびりした時間をすごした。
そんな中、「バナナいりませんか?」との声が、テントのすぐ近くに車を止めた、江口さん夫妻が声をかけてくれた。とても紳士的な方で楽しい会話を交わした。もちろん、バナナはありがたく頂戴した。久しぶりの果物でほんと美味しかったです。ありがとうございました。ちなみに江口さん夫妻は今から登られて、7合目で宿泊予定だとか。また山行途中で会えたら良いですねと言葉を交わしてその場を後にした。
そのあとも今度はすぐ隣の車の方ともお話した。とても話しやすくて、また、いろいろお世話になってしまった。なんでも今日登り始めたのだが、途中で断念して戻ってきたという。そのとき持って行った食料等、いろいろ頂いてしまった。ほんとうになにからなにまで、ありがとうございました。こうして、たくさんの方に応援され明日の富士登山に向かおうと思う。2度登っているだけに最初はそれほど不安はなかったのだが、この筋肉疲労があるので、ちょっと心配だ。
実は今日、友人が訪ねて着てくれることになっている。それも一緒に登ってくれるという。本当に心強い!一人よりも二人のほうがかなり精神的に楽なのだある。彼は”K”さん。旅に出る前からの知り合いなのだが、実はインターネットで知り合ったかたで会うのが今日初めてなのだある。ちょっと緊張しながら彼の到着をまった。18時頃、テントを見つけてたずねてきてくれた!初対面だが、あまり始めてあった感じがしない。とても話しやすい方だった。いろいろ会話を楽しみ、時はあっという間にすぎていった。すでに20時をまわり、あたりは真っ暗。この暗さではHPの更新はできない。明日まとめてやることにして、今日は早く就寝した。明日は2時起きで出発よていだ!