登山最後の朝だ。昨夜はかなり冷えた。ここ、北岳山荘は標高も高く、また尾根沿いにあるため強風も受けやすく寒いのだ。逆にこの山行のなかで初めて朝日が見れるチャンスだ。いままでのキャンプ地は窪地だったり、樹林に囲まれていたりで展望がなかったが、ここの展望は最高なのだ。なので今朝はがんばって寒い中、4時に起きた。あまりの寒さに、持ってきていた防寒着全て着込む。期待した朝日は残念ながらちょうど山の尾根で隠れてしまい見れなかったが、それでも朝焼けは最高のものだった。とくに富士山が雲上から浮かび上がり、あまりの綺麗さに見入ってしまった。
そんな最高の朝を迎えて5時過ぎまでくつろいでいた。そして朝食を食べて後片付け。出発準備が完了したのは6時過ぎだった。出発前に山荘の人たちにお礼が言いたくて会いに行った。みな、忙しそうで管理人さんや婦木さんに会えない・・・ 結局、頼んで呼び出してしまった。忙しい中ありがとうございました。みなさんに厚くお礼をいってお別れした。ほんとに少しの間だけの時間しか話ができなかったが、ずっと昔からの友のように感じる。
そして山荘を出発したのは6時45分。大展望と高山植物を楽しみながら北岳山頂へ向かう。花の名山に選ばれるだけあってほんとうに花の多い山だ!高山の花にはずっと見てても飽きない不思議な美しさがある。 そんな花見を楽しみながら7時40分山頂へ。相変わらずの良い天気で最高の展望だった。山頂を満喫して8時20分、のんびりと下山に向かった。肩ノ小屋を越えて9時10分小太郎尾根分岐。そして10時10分、二俣へ。ここの登山道のお花畑がとくに綺麗だった。ほんと気持ちの良い下山だ。そして二俣をすごて雪渓を横目に下山していく。最後にややへたったが、11時半に無事、広河原に下山した。充実した楽しく思い出いっぱいの登山にすることができた。
そして久しぶりの自転車へ戻る。自転車がちゃんとあるか心配だったが、変わらぬ姿で待っていてくれた。ただ、サイドバックなどのレインカバーを外しといろんな昆虫や虫達がたむろしていたのには驚いた。5日も放置していれば当たり前のすがたなのかもしれない。また、荷物の整理にもてまどった。5日も前だと元通りの荷物配置を思い出すのが大変だった。そして、自転車のメンテナンスをして13時過ぎ、いよいよ出発だ!
久しぶりの自転車、予想以上に重かった。それに思っていた以上に夜叉神峠までに登りがあった。それでも、必死で漕ぐことで感覚を取りもどし、なんとか峠を越えて芦安温泉街へ。帰りは金山沢温泉に浸かった。露天もあり綺麗なところで気持ちが良かった。さらに入山日以来とあって天国気分だった。そして登山の疲れも残っているためのんびり下っていき、ふもとのコンビニで久しぶりに肉類の入った食事を買い大満足だった。