今朝、6時半ごろに道の駅の管理人に起こされ、「そこテントたたんで!だめだよ」と注意されてしまった。たしかに今日はかなり邪魔になるところにテントを張ったからしかたがない。早々とテントをたたみ退散する。どうしてそんな所にテントを張ったかと言えば、雨が心配でどうしても屋根下が良かったからだ。そんな理由で管理人たちが通る通路に張った。だから注意されてあたりまえだ。本当は注意される前に起きてテントをたたみたかったが、管理人が予想以上に早く来たので間に合わなかった。
でも、そこに張って正解だった。起こされたのとほぼ同時に雷鳴が轟き、それと共に豪雨となった。屋根下だったお蔭で濡れることなく撤収できた。撤収後は道の駅の休憩所で雨宿り。1時間もすると雨もやみ、いよいよ出発。お世話になった末冨さんと記念撮影し、またお礼を言って出発した。
まずは予定通り数キロ甲府方面に走ったところにあるサントリーのウイスキー工場へいった。ここはウイスキー博物館があり、それが無料で見学できるからだ。さらにウイスキーなどの試食もできるそうだ。また、工場にも興味がありいろんな会社を見てみたいと思っていた。
残念ながらウイスキー博物館は改装中で見学できなかったが、ウイスキー工場と、全国的に有名な”南アルプスの天然水”の工場を見学した。案内もとても丁寧で分かりやすく、またとても親切で、充実した見学となった。ほんと行ってよかったと思えた場所だ。さらにサントリー社の設備の充実ぶりにも驚き、また設備管理も徹底していた。警備の方も万全だ。すっかりそんなサントリーが好きになってしまった。最後にウイスキーを試食しちょっと酔っ払いながら後にした。
そのあとは名水公園に露天風呂があるということを聞いたので行ってみることにした。すこし国道から外れて登り道となるが温泉のためだ。だが、いってみるとちょっと予定と違っていた。300円で入浴できるはずが公園に入園料がありプラス200円かかるそうなのだ。公園を見学するつもりはないのに払うのももったいなく温泉をあきらめて、途方に暮れながらふらふら走っていると、ある喫茶店の奥さんに話しかけられ「アイスコーヒーご馳走するから中にどうぞ」と声をかけてくれた。お言葉に甘えてお邪魔する。とてもお洒落な感じの店で、また店からの展望も素晴らしいところだ。ご主人や奥さん、そして常連のお客さんも、みな自然好きで暖かい空間で話に盛り上がった。あまりの居心地のよさに2時間近くもお邪魔してしまった。ほんと楽しい時間をありがとうございました。
ちなみに店名は”TERRACE”で、甲斐駒ケ岳登山口近くにある店だ。
厚くお礼をいって店を後にして、近くの教えていただいた桜並木を見に行くことにした。桜の時期ではないが、ちょっと話を聞いてどんなところか見てみたくなったからだ。真原の桜並木と言うところで行ってみると果てしなく桜並木が続いていた。葉桜だが春の満開の姿を想像しながら並木を走った。葉桜でも気持ちがいい。そのあと、三大巨桜の一つである神代桜も見学した。
そのあとは気持ちよく坂を下り再び20号へ。でもすぐに20号を越えて新府駅の方へ登る。新府城を見学したかったからだ。新府城跡には神社が建っていて広い公園のようになっていた。しばらくそこで散歩しながら休憩。そして141号に下って道の駅にらさきへ行った。ここで野宿するつもりだ。野宿場所を探していると「こんばんは~」と声をかけてくれた女性が。なんと先ほどのサントリー工場で受付をされていた方だった。偶然仕事帰りに道の駅に立ち寄り私を見つけたそうだ。すごい偶然だ。少し会話をしてお別れした。そのあと、またすぐに「こんばわー」と老夫婦が話しかけてきてくれた。なんでも昔おなじように旅をされたことがあって、懐かしく感じ声をかけてくれたのだそうだ。そしたら餞別にお金をくれるという。さすがに断ったが、「私も昔、こうやって助けられたのだよ」と言われ断れ切れずに頂いた。ほんとうにありがとうございました。私も将来多くの旅人を助けて行きたいと強く思った。~追伸~
明日から天気もよくなりそうだ。今まで悪天候で登山できなかったが、やっと登山に向かえそうだ。